個人向けの貸款の中にはざまざまな種類の貸款があります。利用目的が住宅購入や、教育、マイカーなど明確であればそれぞれの購入の専用貸款があり、比較的低い金利で利用することができます。
商品によっては大きな金額の借入になりますが、その分、長期間の返済期間を設けることができ、月々の返済負担を減らすことができます。
商品の種類
商品の特徴をまとめています(代表的なケースを示しています)
金額 | 金利 | 資金使途 | 担保 保証人 |
特徴 | |
---|---|---|---|---|---|
財務(借錢) | 借入枠 10~500万円 |
高め | 自由 | なし | ・限度額内で何度も借入と返済ができる。 ・即日融資など必要なときにすぐ借入できる。 ・審査や手続が簡単で手軽に利用できる。 ・ネット経由で来店不要で手続きができる。 |
住宅貸款 | 100~5000万円 | 低め | 自宅建築・住宅購入 | 担保あり 保証人あり |
・自宅建築時に借入ができる。 ・長期間(~35年)返済ができる。 ・税制の優遇措置がある。 ・金利は低い。 ・手続きや審査は複雑。 |
教育貸款 | 10~300万円 | やや低め~やや高め | 教育資金 | 無担保 保証人不要の場合あり |
・教育資金支払時に借入ができる。 ・在学中は返済が猶予される。 ・金利はやや低い。 ・手続きや審査で来店が必要。 |
マイカー貸款 | 10~500万円 | やや低め~やや高め | 自動車購入資金 | 無担保 保証人不要の場合あり |
・自動車購入資金支払時に借入ができる。 ・金融機関、自動車ディーラーで取扱いあり。 ・金利はやや低い~やや高い。 ・手続きや審査で来店が必要 |
フリー貸款 | 10~5000万円 | やや高め | 自由(物品の購入等) | 担保・保証人不要の場合あり | ・様々な物品の購入資金支払時に借入ができる。 ・金利はやや高い。 ・手続きや審査で来店必要。 |
(住宅貸款)
住宅貸款とは、マンションや住宅の購入や、戸建て住宅を建築したりする際にお金を借りる、住宅取得専用の貸款です。
新たに住宅を取得する場合にのみならず、リフォームや現在の住宅貸款を別の住宅貸款に変更する「借り換え」にも利用できます。
金額:住宅の購入・建築・借り換え及び諸費用の範囲内
金利:低めの設定
返済期間:長期が可能
担保・保証人:原則あり
(教育貸款)
教育貸款とは、子供の進学等に伴って一時的に教育資金が不足する場合に、入学金や授業料などを借り入れる貸款です。商品によって在学中の元金返済が猶予されるものもあります。幼稚園から大学・専門学校までカバーしていますが、金融機関により商品性が異なる場合があります。
金額:入学金・授業料・施設充実費等の範囲内(金融機関により異なります)
金利:やや低め~やや高め
返済期間:5年~10年程度 在学期間中は元金返済が据置のものもあり
担保・保証人:担保なし 保証人なしの場合あり
(マイカー貸款)
自動車を購入する資金を借り入れる貸款を一般的にマイカー貸款と言います。金融機関だけでなく自動車メーカーやディーラーなどでも取り扱いがあります。なおディーラー提携の貸款の場合は貸款が完済するまで自動車の所有者は借入先の信販会社やディーラーとなります。
金額:自動車の購入資金の範囲内
金利:やや低い~やや高い 車種限定のキャンペーンもあり
返済期間:3年~5年
担保・保証人:担保原則なし・保証人原則なし
(フリー貸款)
使用目的を制限しない貸款です。結婚資金や旅行資金など、借りる側のニーズに柔軟に応えることができます。使用目的に制限はありませんが「事業性資金や投機性資金以外であれば目的を問わない」ものが多いです。
金額:資金使途支払資金の範囲内
金利:やや低い~やや高い
返済期間:3年~20年
担保・保証人:担保原則なしだが金額の大きいものは担保あり
・保証人なしの場合あり
一般的に貸款の金利は、
・借り手の信用力が高い(低い) → 低く(高く)なります。
・返済期間が長い(短い) → 高く(低く)なります。
・有担保(無担保) → 低く(高く)なります。
審査と手続き
これらの商品については、財務と比べると、申込手続や必要書類、審査期間は長くなります。金額が大きい商品もあることや、資金使途の確認や担保物件の確認など、手続も多く、また本人への手続きの説明も多くなっています。
申込手続:原則店頭窓口での申込
必要書類:香港IDカード
公的年収確認資料
資金使途確認資料
担保物件資料
審査期間:1週間~1ヶ月
一部金融機関ではインターネット経由で手続きが行えるところも出てきましたが、まだまだ手続きには店頭窓口に出向く必要があるものが多いです。
女性向け貸款
これは財務の商品ですが、女性利用者の増加に伴い、女性でも借りやすい貸款商品やサービスの取扱が増えております。女性専用のオペレーターが対応したり、審査基準が男性とは異なったり、専業主婦でも利用できる商品もあります。
(女性専用コール)
女性専用の電話番号が用意され、女性のオペレーターが対応するサービスです。
(女性専用メールサービス)
女性専用に連絡は原則SMS限定となっています。
(女性専用カード)
カードが発行される場合には女性専用のデザインで何のカードかわからないほど洗練されたものです。
(その他)
限度額は小さめの設定が多いですが、審査基準が一般の男性に比べ緩和されていたり、安定収入のない専業主婦でも夫の同意があれば借入枠を設定できるサービスもあります。